| index＜ 日誌 ＜p変異＜ 24b-06変異・「始めと終わり」p7 |
| またそれは、現実に存在する定まったカタチとして確定出来るものではないのである。それは、あくまでも遺伝情報そのものなのであって、情報だけなのであって、設計図に過ぎないのえある。 変転する現実の世界にあっては、すべてを自分が生まれる前から決定しておくといったことは不可能なのである。細かいところ、あるいは重要なところ、決定的で致命的なところは自分で現実に合わせて、自分で決定して行かざるを得ないのである。 これが馴れであり、常時繰り返される生理の反射作用の結果であり、適応と学習の能力なのである。そしてこの能力自体が、すでにあらかじめ遺伝によって方向づけられている、ということなのである。 |