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6、境界線


そのようにしかなれないのである。遺伝と環境の条件が与えられれば、それ以外の者に成れないのである。遺伝が関与できるのは、このような大まかな方向性だけなのである。しかし、これを現実化する方法や仕方といったものが個性なのであって、そして現実の自然環境なのである。

こうしたことが現実の世界での、自己の変化と変異の出発点となっているのである。「変異」とは、このような自己の内部にある、得体の知れない未知の部分を指しているのである。

しかしまた、この底なしに無限で純粋な永遠に見える、この自己の内部の未知の部分といっても、それは自己の内部という、自己の外に対して境界線と限界を持つ世界なのである。

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2018-0630-0707