index< 日誌 p変異< 24b-07「象徴」p3

1、不明な痕跡。


習性といったものが永い年月の繰り返しによって、一度習慣として定着し固定してしまうと、それが本来持っていた原因や理由といったものの意味が忘れられ、あるいは失われ、そうした習慣といったものが、何らかの象徴としての意味だけが残ることになる。

たいていの場合、その当初の意味や目的といったものが、はたして何だったのかさえ忘れられている。そして、そうした痕跡すらも消えてなくなっている。そうして当初の理由などといったことは、もはやどうでもよい関係のないものとして思い出すことも出来なくなっている。

そうした当初の意味や理由、機能や役割といったものが、何かしらの意味不明の記憶の痕跡としてのみ残っている。

履歴へ                続く。

index< 日誌 p変異< 24b-07「象徴」p3
2018-0630-0707