index< 日誌 <p変異< 24b-08「他人」p5 |
情緒は情緒だけで自分をコントロールできなくなっている。それは自分の対象を求めて感情とならねばならないのである。そうしてこそ、これが現実なのであり、現実と接触できるのであり、現実と交流し、その解決を図ることが出来るのである。そうせざるを得ず、そうするしかないのである。そうしないと自分が壊れてしまうのである。 しかし実は本当のところ最も本質的で深刻なことは、それが自分でも自覚が出来ることなのではない。それが自分でもいったい何のことか分からないことなのである。それは、正体不明で得体の知れない不具合や障害のことなのである。 始めは、ささいな思い過ごしとして。そして、やがてそれが過大に強調された偏見や妄想として。そして誇大拡張された誤解とその確信へと変わっているのである。そして、これが自分でも気づかないまま、いつしかこれが自分にとっての現実になっているのである。 |