index< 日誌 <p変異< 24b-08「他人」p5 |
それは自分の中で、自分とは別の者が自分に何かを訴えているのである。それが聞こえるし、見えるし、自分の中で触れてもくる。それが自分でも分かるのである。 そしてこれが幻覚や幻聴、幻視となって現れてきているのである。自分の肉体は、そうする以外に自分を表現する方法を持たないのである。肉体の感覚が意識に対して何かを訴えようとしているのである。 自分が知らない事、得体の知れない正体不明のことを表現して表わすには、そうするしかないのである。また、それを表現せずには居られないのである。そしてそれが自分でもわかるし、知られてもくるし、理解も出来るのである。自分が自分に対立しているのだと。 |