index< 日誌 p変異< 24b-10「続、交感」p4

1、前提。


それは数千数万年にも渡って反復継続されてきた、偶然の積み重ねといったものである。そしてこの積み重ね自体が、それだけで一つのパターンを成していて、自律し完結したシステムと化しているのである。なぜなら、そうした偶然自体が、同一の環境の下で繰り返される自律した営みだからである。

そうである以上、当初、自分でも気づかないまま偶然に獲得された表情や仕草といったものが、自分と他者の間のコミュニケーションの手段として自覚され、意識もされる。そして意図的に目的を持った手段として利用される。

そして、そうした仕草や表情、感じ方といったものが、人間が生きている文明の社会で、共通する生活のパターンや習慣、感じ方となっている。そして何よりも、それがそこで生きる者にとっての共通の価値観の前提になっているのである。

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2018-0707-0710