index< 日誌 <p変異< 24b-10「続、交感」p4 |
それでは、なぜそれが意識できるのか。 それは、自分自身の肉体といったものが、他人と同じ原理とシステムに依存しているからである。同じ種としての同じ感覚の感じ方を共有しているからである。 感覚というのが、自分の肉体の感じ方でもって、他人の表情や仕草というのを感じ取ることが出来るからである。無意識で本能的な、自分自身の肉体の感じ方でもって、それを知ることが出来るからである。種としての同一性がそうさせるのである。 そして否応(いやおう)なく、それが伝わっても来るし、交感し共有されているのである。それは避けることも逃げることも出来ない、まことに仕方のない、私たち人間自身の自律した原理なのである。そうやって相手を知り、また自分を知り、そして意識しているのである。 |