index< 日誌 <p変異< 24b-10「続、交感」p4 |
私たちは他人の表情や仕草の中に自分の情緒や心理を見ている。他人を通して、自分の心の中を見ているのである。これがコミュニケーション、交感と交流であり、そしてまた、自分が自分を意識する場面になっているのである。 自分は、他人を通してしか自分を知り得ないのである。他人とは、自分以外の者のことで、これと自分との対立が自分を意識させているのである。 自分を知るというのは、自分で自分を見ているのである。これは自分と他人を区別して始めて出来ることなのである。このような自分と他人の区別が、自分の中で自分を意識させているのである。それはちょうど鏡の中の自分を見ているようなものなのである。 |