| 挙筋の場合はそれだけで重力の法則に逆らっている。その意味で緊張し集中もしている。アゴを引き締め歯を食い縛り、コメカミに青筋を立てたりするのがそうである。 これと反対方向に身体が動く場合。意志の集中と緊張が解消されて全くの無意識の状態になるか、それとは別に何か為さんとする直前の場合である。 何かを為さんとする場合、その直前の動作として反対方向に身体を戻しておく必要があるが、こうした場合に反対方向の「下制筋」が作用する。そうして筋肉を戻したのちに、それを本来のやりたい方向へと全力で動かすのである。 この下制筋も作用せず、ただ無意識の固まった状態が、驚いたときとか、なす術もなく呆然と立ちすくんだときなどがそうである。目は驚きのあまり開いたままで何も見ておらず、アゴは重力で垂れたままである。 |
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2018-0707-0710