index< 日誌 < p変異 < /24b-18文明のバランスA 「くり返し」p4 |
それが「くり返される」ということそれ自体が、存在の歴史的なカタチなのである。くり返されることによって、それが歴史の中で存在し続けるのであって、それが他と区別される自律した主体として認められるのである。そしてこれを「存在」と言っているのである。 従ってまた、そうでないもの、自らの内に自律した原理のない者、あるいは原理があっても環境の条件にそぐわない者は、歴史の現実の中で消えて行き、それが存在として認められることがないのである。 あるいはまた、どんな小さなことであっても、それが生態系や文明全体から見て必要とされる者であれば、生き残り続けるのである。そうした環境の条件に適う者だけが、歴史的な現実の世界を生き続けるのである。 |