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そしてまた、そうしたことが現実世界の、見るもの、聞くもの、触れるものの意味となっているのである。感覚の感じ方や経験の記憶といったものが、それだけで現実から切り離されて、それだけで何か現実とは別のものに見えてくるのである。 感じ方や記憶のパターンとそのシステム、その原理と必然性といったものを、自分の中で作り出しているのである。閉じた自分だけの観念の世界の中で、何もかもが失われた記憶の断片だけで、それを再現しているのである。 それら本来の現実の経緯と理由から離れて、無意識の世界でそれぞれが自分勝手に繋がり合い、拡がり、響き、感じ合い、そしてまたそれ自体が一つのパターンの様式を形成しているのである。 |