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こうしたことは他の感覚器官でも起こっている。目は大きく見開かれ、相手を探し求め、外の様子をうかがっている。耳は相手の方へ向けられ澄まされる。また、鼻は周りの空気の流れや殺気のニオイを嗅ぎ取ろうとして、たとえわずかな兆候でも逃すまいと緊張している。 人間の身体そのものが、その時々の状況に応じてその姿勢や表情といったものを変えて行くのである。握りこぶしにチカラが入るのも、呼吸しやすい姿勢を取ろうとするのもそうだし、あるいはまた、逃げたり攻撃しやすい体勢となるのも、そうである。 また、そうした姿勢や動作自体が抑止や威嚇、脅しとしての効果を持ち、また、そうした意図の下に行われたりもする。自分の表情や身体のポーズといったものが持つ意味を自分自身が自覚して、目的意識的にそれを利用するのである。 |