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動物の場合は、ヒゲや、長い羽根のタテガミといった、正面の外気とよく接触しそうなところの筋肉が緊張していて、そうして些細な空気の流れや気温や湿気の変化、あるいは相手との接触の感触の具合などをいち早く感じ取ろうとしている。 肉体表面のヒフや、ヒゲや、シッポなどは、要するに触覚なのであって、そうである以上、驚いたり危険が迫ったりするときは、やはり筋肉が緊張し、神経が張り詰め、先端部分に神経と感覚が集中し、体毛が起立し鳥肌になったりするのである。 しかしまた、こうしたことが、恐怖や、見知らぬ相手や、天敵と遭遇した場合に、自分を大きく恐ろしく見せるという動作や表情と結びついている。このようにして体毛や羽毛の起立が別の意味を獲得すると共に、様々なコミュニケーションとその表情となっていったのである。 |