index< 日誌 < aj情緒 < 24b-27情緒A 「続、存在のカタチ」p9 |
この現実の営みの生きた肉体の働きといったもの、これがすなわち、現実の世界なのである。それは、歴史上のある特定の場所のことを指している。 そして、現実を「生きている」というのは、このことであって、どうしてもその時代と地域が特定されねばならないのである。現実とは、このことなのである。そしてこの特定された、実際の具体的な現実の条件の中から、始めて生きている人間の現実のすがたが見えてくるのである。 そしてそれは私たち自身の、身体内部の生理作用の営みと、そこから導き出される感覚の特性といったものが、そうなのである。具体的な現実が人間をしてそうさせるのである。そしてまた、そこから導き出される情緒の気質や性向といったものが、そうなのである。 |