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6、映し出される記憶。


それは例えば考古学者が、古代の壁画を模写しようとするのと同じである。古代の人が描いたのと同じ筆や指の息づかいでもって、それを描いてみないことには何も分からないからである。

それは言葉でも思考でもなく、自分自身の肉体の感覚でもって、祖先の息づかいや感覚の情緒といったものを理解しようとしているのである。また、そうしないことには何も伝わって来ないし、理解することも、それを知ることも出来ないのである。

自分の中の肉体の感覚と情緒の作用でもって、それを知るのである。自分の肉体の中をたどっていって、そして古代の祖先の感覚と情緒の世界を、自分の肉体の中に映し出して見ているのである。

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2018-0710-0715