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曲線と言っても、これを無限に細分化し、無限に小さくなった極小部分だけを切り取って見ると、限りなく直線に近いものとなる。実務上、及び現実の世界では、これで十分な精度である。それでもと言うのならば、それは非現実的な純粋科学の哲学上の問題となる。 なぜなら、限りなくゼロに近い精度の直線化された曲線は、現実世界では直線と何ら変わりがないからである。少なくとも現実世界での実際上は、それで十分だからである。 そもそも厳密な意味での直線などというのは、現実の世界に存在しないからである。むしろ、それは人間の頭の中だけで作り上げた、カテゴリー上の違いに過ぎないのである。 |