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1、宿命。


人間は、自分でも自分のことがどうにもならない、というところがある。本能や衝動といったものがそうであるし、また、感情といったものもそうである。それは自分でもコントロールできないし、自分の意志だけではどうにもならないことなのである。

また、この意志自体が情緒や感情、また、習慣や時代によって左右され制約され条件付けられている。すでに与えられたものとして規定もされている。また現実を生きている、その肉体のカタチや仕組み、機能や役割といったものもそうでなのである。それらは自分のことでありながら、自分ではどうにもならないことなのである。

それは自分が望んだから、そうなっているのではなくて、自分がこの世界に生まれる前から、すでに与えられているのである。そしてさらに、時代や自然環境によっても、自分はすでに規定され方向づけられているのである。

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2018-0710-0715