index< 日誌 < au錯覚 < 24b-35「現実の世界」p7 |
人間は、自分でも自分のことがどうにもならない、というところがある。本能や衝動といったものがそうであるし、また、感情といったものもそうである。それは自分でもコントロールできないし、自分の意志だけではどうにもならないことなのである。 また、この意志自体が情緒や感情、また、習慣や時代によって左右され制約され条件付けられている。すでに与えられたものとして規定もされている。また現実を生きている、その肉体のカタチや仕組み、機能や役割といったものもそうでなのである。それらは自分のことでありながら、自分ではどうにもならないことなのである。 それは自分が望んだから、そうなっているのではなくて、自分がこの世界に生まれる前から、すでに与えられているのである。そしてさらに、時代や自然環境によっても、自分はすでに規定され方向づけられているのである。 |