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だからまた、自分としてもどうにもならず、それに支配され、そして無意識の内にそれにコントロールされているのである。そして、これを別の次元から見ると、これこそが人間の存在の仕方なのであって、そして現実と自分の精神との接点になっているのである。 そしてまた、このような自分で意識することも気づくこともない情緒の世界が、人間の世界の根底にあって、これが習慣や習俗となって文明をカタチ創り、そして気質や気性、さらに信仰や社会のシステムをカタチ作ってきたのである。 そしてこれを自分の無意識の世界が映し出している、その情緒や、生理と感覚の世界がそうなのである。そして、このような自分自身の世界の中でのみ、自分の考えやその善悪を、真実に自分のものとして信じることが出来るのである。自分が自分であり得るのである。 |