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2、象徴。


そして、これが私たちにとっての涙の意味なのである。そしてまた、そうやって私たちは他人や自分自身の心の中を知ろうとしているのである。そして実際には、そうしたことは私たちが見たり聞いたり触れたりしている、この現実の世界がそうなのである。

私たちは、そうやって見える現実の世界から、見えない心の中の世界を見ているのである。そうした意味で現実とは、印象と暗示とが意味する象徴の世界なのである。そしてこの象徴の世界にこそ、私たちは何らかの意味といったものを感じ取っているのである。

言い換えると、ここで言うところの象徴の世界とは、数千数万年に及ぶ自分自身の肉体が経験してきた、生理と神経の作用の世界であって、こうした自分自身の中にある情緒の世界を反射して映し出しているのである。

戻る。                続く。


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2018-0719-0725