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ここで言うところの暗示と象徴は、自分自身の中にある無意識の眠ったままの潜在意識の世界であって、自分でも気づかないまま忘れられ、失われた記憶の世界である。そうして過ぎ去った、些細でどうでも良い記憶なのである。だから、もはや記憶としての体裁が失われている。 原因と結果などという因果関係もすでに失われている。ものごとや出来事の筋道や繋がりも見つからない。何もかもがバラバラに切断されて、こま切れになって、それらにもともとあったであろう様々な関連性といったものが消えている。 まるで言葉に文法が無くなって、ワケの分からない音の痕跡のこま切れだけが残っていて、それらが無秩序に現れたり消えたりしている。そしてそれらが、それぞれ自分勝手に繋がったり離れたりしている。 |