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9、自律する生理。


それは意識や論理や思考以前の世界であって、むしろ、そうした意識を成り立たせ、また、その前提になっている潜在的な、埋もれて隠れたままの無意識の世界なのである。

だから、またそれが、象徴や暗示にしか成れないのである。現実から切り離された無意識の世界。それも衝動や直感といった意識からも切り離された感覚の、条件反射の世界なのである。

そして自分でも理解できないにも係わらず、それへと導かれ、強制されるところの、感覚の生理や自律した神経の世界での出来事なのである。

そうして私たち人間は自分というのを理解し、納得し、確かめ、そして理由づけているのである。意識や思考ではなくて、自分自身の肉体の自律した生理の営みでもって、自分自身と外の世界を感じ取っているのである。

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2018-0719-0725