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9、象徴。


人間の現実の生活や、意識の中の観念の世界といったものが、それが生きてきた自然環境と歴史によって定まる以上、それは仕方のないことなのである。そうならざるを得ず、そうするしかなく、そうやって生きて行く以外にないのである。そうしてのみ生きることを許された存在なのである。人間は、このような現実の世界を生きているのである。

何もかもが、人間が見るもの触れるもの聞くもののすべてが、このように意味づけられ関連付けられていて、そして、その中で自分というのが意識されている。また、そうやって自分という者の存在理由を見い出しているのである。しかしまた、そうした意味で、これもまた、印象や象徴がもたらす暗示と幻想の世界なのである。

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2018-0719-0725