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3、抽象化。


そしてこの抽象化が自分の中で、自己と他者の共感と交流の接点をを作り出しているのである。そして同時に、それが自己の内部で自分で自分を意識させているのである。すなわち、自律した主体としての、他者と違う自分というのが思い知らされるのである。

自分の中で意識というのが主観と客観に分裂する。主観とは具体的で直接的な経験であり、客観とは、主観からそれら経験を一般化し抽象化した象徴が客観なのである。

だからまた、この象徴には具体的で現実的な理由や原因といったものがない。だからこれが象徴なのであるが、そしてまたそれは、それゆえに客観にしかなれないのである。主観にはなれないのである。従ってまた、だからこそ、これが他者との間でコミュニケーションの手段となり得たのである。

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2018-0725-0811