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3、外の人。


自分の目の中で現実の世界がめくれて、はがれて、途切れ途切れになって、その中から生の肌地が見えてくる。表皮が引き裂かれて剥き出しになって、傷ついたままの生身が見えてくる。

しかしこれは、自己の発掘と再生、または破壊なのであって、自分にとっての現実というのが全く別の意味を持ち始めているのである。現実というのが同じカタチで、同じ色に違いないのであるが、それらが全く別の意味を持ち始めているのである。

自分にとっての現実というのが、それまでとは全く別の世界になっていて、その中に自分が迷い込んでいる。自分が生きている現実の意味や、自分の生き方や感覚といったものが、もはやどこかで他の別人になってしまっている。もはや自分は別の世界に生きていて、そうした、別世界の住人となっていたのだ。

戻る。                続く。


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2018-0725-0811