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1、受け継がれる。


遺伝について見ると、一代で獲得された肉体のカタチの変化といったものが、次の世代にまで遺伝するかどうかというのは、私(筆者)には分からない。

しかし常識的に考えて、肉体の形質としてのカタチが何ら変わらなくても、同じ条件、同じ環境の下では、それに対応してよく使われ、また、重要な役割を荷負わされる一部の器官の特殊な機能だけが常に発達してくる、ということが当然に起こる。遺伝が発現する方向というのを、環境の条件がそれを定めているのである。

そして、もしもそうではなく、この特殊な器官の、言わば特殊な才能といったものが発達しなかったなら、あるいは受け継がれなかったなら、生存競争と自然選択によって個体と「種」が消えてゆくことになる。

種の保存というのが断絶し絶滅する。だからまた、それが現実に存在し残っているということ自体が、このような特殊な部分の形質や、その機能の存続と保存をその前提にしているのである。

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2018-0725-0811