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3、つきまとい。


ひとことで言って、このような氷の切り口や割れ目の奥に、青白い人の影のようなものを見てしまうのである。覚めて、どこまで行っても届くことのない、そしてどこまでも、いつでも付きまとってきて離れることのない、青白い影のようなものを感じてしまうのである。

それは私自身の心の奥の方で、いつも忘れられていて失われたままの、まぶしく怪しく輝き続ける光の色なのである。果てしなく無限の決して届くことのない、そうした覚めた、人を寄せ付けないような色なのである。

そうしたことが氷の白く透明な、そして限りなく遠くの世界にかすかに見えてくるのである。すでに忘れられ失われているにも係わらず、心の奥のどこかで姿カタチを変えて生き続けているのである。

まるで、氷の中の奥の方で仄かに見え隠れする、青白いシルエットのように。自分につきまとってきて離れることがないのである。

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2018-0811-0816