| index＜ 日誌 ＜ aw色＜ 24b-75みずいろ③ 「水」p2 |
| 海や川やプールなどで、水の中を目を開けて見ると薄い水色の世界が拡がって見えてくる。世界が水色を透かして見えてくる。世界の何もかもが水色という色をまとって見えてくる。 そしてそれに気づき、そう感じてくるのは、たいてい自分が一人で水の中を潜っているときである。僕と水との間には誰もいない。そして僕と世界との間に水色が入ってきている。僕はこの水色を透して世界と接し、そして世界を見ている。 精神は僕だけの世界を、僕だけで見ている。精神は自分で自分を見ている。僕の精神が自分の中で分裂している。 |