index< 日誌 < p変異 < 24b-78「憑依のシステム」p2 |
他者の感情が自分の中で取り憑き、乗り移り、転移する。へばりついて、外の世界との間を遮断し、代わりに間に入ってきて、外と中の間を取り継ぎ連絡し調整している。そうした意味で、自分が自分でなくなっている。自分のことを自分で判断し、自分で決められなくなっている。 すなわち、こうしたことを文明というのであって、そしてこれが社会のシステムなのである。しかし、こうしたシステムは、自分が思い願っていることとシステムが一致する限りは、非常に便利なのである。 そしてたいてい、それが自分にとって願い一致するものかどうかというのが、自分で判断できなくなっているのである。自分の考えや意識までもがシステムによって支配されているからである。 |