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それを人間が自覚するしないに係わらず、このシステムを通してしか何も知り得なくなっているからである。このシステムの舞台の上でしか何も出来なくなっている。つまり、システムが人間に乗り移り、転移し、取り憑いている。 これが人間を支配しコントロールしている。そしてまた、この中においてのみ、人間が人間であり得るのである。そしてこれが人間が生きて存在している現実の舞台なのである。 反対に言うと、より本質的なところで人間とシステムが対立してくる、ということである。現実の何もかもが否定されざるを得なくなる、ということである。自分が自分であろうとする限り、そうならざるを得ないということである。 |