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8、野蛮。


自分自身といったものが未だ自覚されることのない世界である。主観と客観の区別もなく、自己と他人の区別も未だはっきりしない、そうした世界である。あるいは、文明以前の野蛮の世界なのである。

いまだ闇に閉ざされたままの、いったいどこからどこまでという区別も境界もなく、そして何よりも自分という自意識の曖昧な世界なのである。自己の精神の領域と、その外との境界がボンヤリしていて、人格とプライバシーの概念が限りなく曖昧な世界なのである。

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2018-0816-0825