index< 日誌 < ai原理 < 24b-92遺伝と適応D 「無意識の世界」p5 |
そして、このような与えられた先天的な遺伝の世界にあって、それを現実のカタチに創造したのが、自分自身の後天的な適応の能力なのである。 そしてこの遺伝と適応が入り混じり錯綜し、迷走し、絡み合っているとすれば、遺伝と適応の区別といったものは、初めから区分のしようもなく、それらの間に境界線を引くことも不可能なのである。 だからまた、それはやはり、人為的で仮想的なものにならざるを得ないのである。自分の中にある遺伝的なものも、適応によって得たものも、それらの間に明瞭な区別など存在しないのである。それは人為的で意図的な、人間の観念の世界の区別に過ぎないのである。 |