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4、ひらめき。

ここで「取り憑く」というのは気味の悪い言い方なのであるが、要は、それが遺伝的な自分ではどうにもならない、本能的な自分自身の肉体の記憶とでも言ったものが、どこかで自分を支配していて、それが何の前ぶれもなしに、何かのハズミでふっと意識の表舞台に躍り出てくる、ということである。

まるで自分の中に住むもう一人の他人のような自分が、自分に取って替わろうとしているのである。それはある意味で自己の再発見なのであるが、同時にまたそれは、自分自身の変化の瞬間なのである。閃(ひらめ)きや衝動、啓示や暗示とでも言ったものが自分を襲い、そして迫ってくるのである。

戻る。               続く。


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2018-0825-0902