index< 日誌 < av表情 ai原理 < 24b-93遺伝と適応E 「続、無意識の世界」p6 |
可能性、あるいは選択の余地といったものは、いまだカタチになっていない非現実の世界のことであって、それはまた、それだけ可能性が拡がると共に、限りなく非現実的な世界なのである。 しかしまた、自分自身の意識といったものは、カタチある現実の存在に成らねばならない。そうしてこそ、自分は現実の存在と言えるのである。 無限の可能性といったものが現実のカタチある存在となるには、有限な限りある現実のすがたでもって表現されねばならない。また、そうして始めて無限の可能性といったものが、現実の存在になることが出来るのである。 すでに存在する現実の世界の中でのみ、自己は現実の存在となることが出来るのである。そして、このような現実のカタチといったものが、人間の表情であり、ポーズであり、身振り素振りの形式なのである。そうした型式を通してのみ、人間は自分を表現し得るのである。 |