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このような事情から、表情といったものが本来持つ相手とのコミュニケーション能力や、意志表示や、感情表現の手段としての顔面の表情が持つ意味を、動物はそれ自身で特に発達させることはなかったのである。目的と手段の分離、そしてその自覚と計画性といったものが動物には見られないのである。 威嚇し脅して、こちらの思い通りに相手を動かす。または、こちらの「言いなり」にさせる、といったやり取りや掛け引きに伴う高度な感情表現を動物は持たない。従わせるか、従うかだけであって、その内面というのが存在しないのである。 しかしまた、人間の場合、このような感情表現の手段といったものが、その相手とのやりとりや掛け引きの中で、原初的な意識や思考と結びついていったのである。 |