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精神と肉体がそれぞれ別々のものだとしても、自分の肉体が死ねば、自分の精神もまた死んで消えて無くなるではないか。しかしまた、人類という種としてのタマシイは生き続けるのである。 それは受け継がれる文化や習慣として、そしてまた遺伝子やDNAの特徴としても残り続けるのである。このようにして、それは自分自身の肉体の中で日々、否応なく感じられるのである。 自分の中に住む見知らぬもう一人の、他人のような自分がそうだからである。制御不能な絶対的強制力として自分を支配している、自分の中の異物のような存在のことである。得体の知れない本能や衝動と言ってもよい。 |