index< 日誌 < y肉体 < 24c-06種の記憶A 「歴史上の概念」p8 |
精神は、自分の肉体をもってしか自らを表現し得ない。しかしその肉体は制約された限りあるものなのである。そのカタチも、またその動きにおいてもそうなのである。そしてまた、その寿命においてもそうなのである。 しかし、そしてまた、この時点で精神のカタチといったものは規定されてしまう。精神の現実のカタチといったものが、限りある自分の身体によって表現せざるを得ないからである。 そしてまた、この限りあるカタチでもって自分というのを納得し、了解し、満足しなければならない。なぜなら、自分にはそれ以外のカタチというのが無いからである。そしてまた、それ以外のカタチを知らず、見ることも、理解することも出来ないからである。 |