index< 日誌 < y肉体 < 24c-06種の記憶A 「歴史上の概念」p8 |
だから、現実にある自分のカタチでもって自分を知り、そして自分を意味づけて、そうして自分が生きている意味といったものを見つけ出さねばならないのである。それが良いか悪いか、好きか嫌いかなどといった感情が入ってくる余地などないのである。 自分の肉体は、自分が選べないのである。好むと好まざるとに係わらず、自分にはそれしかないのである。それでもって自分を表現するしかないのである。そしてこれが自分が生きている制約であり、条件であり、前提なのである。 そうした意味でこれは、自分が生きて行く上で必要不可欠なもの、なくてはならないもの、自分の意志とは係わりのないところで、自分が生まれる前からすでに定められ、設定され、そして与えられた、自分自身の預かり知らない「先天的」なものなのである。それは先天的な遺伝と、それを取り巻く環境の条件がもたらした適応の結果なのである。 |