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4、レール。

それは自分のことでありながら自分でもどうにもならない、自分の預かり知らない、他者たる祖先からの絶対的強制力なのである。そうした意味で私たち人間が生きて存在しているというのは、それ自体がすでに拘束されていて、条件づけられ、強制され、そしてまた、それへと方向づけられているのである。

まるで、鉄道の線路のように。生物の歴史上、様々な種といったものが、その線路上で栄華盛衰を繰り返し、滅び、そして特定の限られた種だけが残ってきたのである。

見えない線路によって、それへと上手く乗り継いできた者だけが生き残っているのである。言い換えると、つまり、あらかじめ方向づけられ、設定された存在なのである。

戻る。               続く。


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2018-0825-0908