| index＜ 日誌 ＜ y肉体 ＜ 24c-06種の記憶② 「歴史上の概念」p8 |
| それはもちろん、何もかもが偶然そうなっただけのことなのであるが、この「何もかも」というのを後から結果だけを見ると、そのように見えてしまうのである。しかし、この偶然自体は、全体としての生態系のバランスがそれを求めたのであって、それ自体が必然だったのである。 「宿命」とか、「設定されている」とか、そうした見えない糸であらかじめ導かれていたかのように思えてくるのである。そして、この条件に見合った特殊な個性を持つ者が生き残ったとすれば、この特殊な個性といったものが、その種の存在理由そのものだったのである。 |