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そしていったんこのような「境界線」が形成されると、それがこの集団としての文明のケジメやオキテ、ルールとなる。ということは、この中でチカラある者、偉い者、多数派の中心に向かって誰もが群がり、すがり、迎合してくる。 すなわち、これが人間同士の間の上下の関係であり、これに基づいて社会の秩序やルールが定められる。そしてまた、これに従って有利・不利な立場の者が出来上がる。 従ってまた、だれもがこの有利な立場を目指して集まってもくるし、また、それら同士の間で競争も起こる。そしてこれがこの社会の秩序とルールであり、そしてまた思考のパターンであり、正義であり、道徳なのである。 すなわち、正義や思考の形式自体が、この時代の現実特有のものであり、現れては消えて行く歴史的な概念なのである。私たち人間は、このようなあらかじめ定められ、捏造されデッチ上げられたs意図的で人為的な、白々しくもわざとらしい「常識」の世界を生きているのである。 |