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しかし、そうであるためには、自己と他者、言い換えると「自分たち」と「自分たち出ない者」が区別されねばならず。「自分たち」とそうでない者との間の境界線がなければならない。 「自分たち」が自分たちであるためには、自分たちの中からそうでない者を排除しなければならず、そしてこの排除の機能こそが自己と他者の間の境界線なのである。これは多分に人為的で意図的なものなのである。 ただし、この場合の自己とは自分自身のことではなくて、「自分たち」という集団としての文明や民族という意味である。このようにして文明や国家の中に、「自分たちでない者」を区別して排除する機能としての境界線がカタチ創られる。そしてこれが文明なのである。 |