index< 日誌 < y肉体 < 24c-09種の記憶D 「指向性」p4 |
たとえ本人が、それを意識していなくても、文明や民族という概念自体が、あらかじめそうした方向性と指向性を持つのであって、そうして制限され規制されることによって、それが持続して行く条件が整えられ、その上でその生活が営まれ続けることが出来るようになるのである。 文明や民族のそれ固有の生存の仕方、生活の様式といったものが継続することによって、それが歴史上の存在として認められるのである。そしてこれ自体がその方向性であり、内的指向性なのであって、そしてまた、それ固有の目的であり存在理由なのである。 そしてそれ自体が、それらの自律した内的原理となっているのである。そしてまた、これがその民族と文明の宗教であり、神話や伝承として言い表されているのである。 |