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記憶にないもの、現実の中に何らかのカタチとしてないものを、表現のしようがないのである。それを表し示すといったことが不可能なのである。そしてこれを未知の世界というのである。自分でも知らず解らないものを表現のしようがないのである。 従って、それは解らないもの、知らないし、現わしようのないものとして表現するしかないのである。だからそれは現実世界の何らかの不具合や障害、ノイズ、誤認や錯誤、ズレや歪みとして表現されたのである。そのように表現せざるを得なかったのである。夢や幻覚の世界がそうなのである。 現実の世界がどこかで軋(きし)んで、裂けて、そしてその奥の「あちらの世界」からこちらを覗き込んでいるのである。 |