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5、情緒だけ。

このようなマボロシのような世界にあって、感情や情緒といったものだけが純粋なカタチで、そして首尾一貫したニュアンスとして底を流れている、そして、これがその背景を構成しているのである。

要するに、確かなのは感情や情緒といったものだけであって、そしてこれが様々なカタチや物語りを自由自在に展開していって、支離滅裂な世界を生み出しているのである。

大事なこと、決定的なことは「情緒」だけであって、それ以外はどうでもよく、どうにでもなる、そうした「まやかし」と幻想の世界なのである。意識は自分の現実を否定し、自分の意識だけの独立した王国を作り出そうとしているのである。精神は、自己の肉体の拘束から逃れ出ようとしているのである。

戻る。              続く。


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2018-0825-0908