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そして、このような「まやかし」と幻想といったものが夢やマボロシとなって、、実際に現れている。そうした気配といったものを感じてしまうし、実際に、それが錯覚や誇大妄想となって見えてきたりもしている。心の中の底なしの動揺と迷いといったものが、そうした果てしのない幻想の世界を生み出しているのである。 見えない、あるはずのないものが見えたと思えてくるのである。あってはならないもの、存在し得ないものが、いつも自分を見つめ続けている。自分が見つめられていて、のぞかれ、追い詰められている。そう思えてくるのである。 これは脅迫観念であって、脅しと圧迫、恐怖の情緒である。だれかが自分を襲い、締めつけ、呑み込もうとしている。 |