index< 日誌 < y肉体 < 24c-15種の記憶J 「夢の中」p5 |
夢の中、あるいは真昼のマボロシの世界。薄ぼんやりした暗がりの中から、あるいはまた、交差する光の乱反射の裂け目から、おぼろげでボヤけた何かが微かに見え隠れしている。 このような現れては消えて行く、ワケのわからないマダラ模様の中から、点が繋がって線になり、そしてなにかの輪郭を現わしてくる。そして面となり、その中から何かしらの模様が浮かび上がってくる。 現われては消えて、そしてまた別の姿となって現れてくる。何もかもが変化し続けるおぼろげな世界の中で、現れては消えて、そして取り憑き、すがたカタチを変えながら変異して行く。 しかし実は、どのようにすがたカタチが変わろうと、それは同じものなのだ。それはタマシイであり、自分自身の情緒の世界を見ているのである。 |