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5、オバケ。

これは、もはや救いようのない世界なのである。だから深入りしてはならない。そこそこ適当にやりすごし、見て見ぬフリをしてさっさと離れなければならない。それは見つめてはならないものなのである。

それは、自分で自分をどうにもならない世界へと追い込み、自滅へと誘う、そうしたどうにもならない、逃げ場のない世界なのである。そしてこれがうつむき加減の、じっとどこまでも僕を見つめ続けるオバケの世界なのである。

このオバケとは、実は自分自身のことなのである。そしてこれこそがホントに恐ろしい、気が狂ってしまいそうな世界なのである。自分で自分を見つめてはならないのである。

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2018-0825-0908