index< 日誌 < y肉体 < 24c-15種の記憶J 「夢の中」p5 |
これは、もはや救いようのない世界なのである。だから深入りしてはならない。そこそこ適当にやりすごし、見て見ぬフリをしてさっさと離れなければならない。それは見つめてはならないものなのである。 それは、自分で自分をどうにもならない世界へと追い込み、自滅へと誘う、そうしたどうにもならない、逃げ場のない世界なのである。そしてこれがうつむき加減の、じっとどこまでも僕を見つめ続けるオバケの世界なのである。 このオバケとは、実は自分自身のことなのである。そしてこれこそがホントに恐ろしい、気が狂ってしまいそうな世界なのである。自分で自分を見つめてはならないのである。 |