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1、憑依。

しかし、これには相反する考え方もあって、
一つは、自意識の自覚と自己意識の目覚めに係わることであって、これは必要なことでもあって、避けては通れないものなのである。
もう一つは、「見つめる」というのが自己目的化して、自分を見失い、それに呑み込まれ、食べられてしまうということである。

自分の中に巣食う、もう一人の他人のような自分に、自分が食べられてしまうということである。そしてこの場合の「自分」とは、自分のことではなく、また、他人でもなく、そのどちらでもない「オバケ」のことなのである。

苦しみ悩む、もう一人の他人のような自分が悩まなくなり、苦しみから解放されて、自分以外の誰かに自分のタマシイを乗り移させた状態である。自分から進んで呑み込まれて食べられてしまったのである。

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2018-0825-0908