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7、不本意。

得体の知れないもの、これこそが現実の世界なのであって、そこから自分でも気づかないまま引き離され、締め出されて来たのが、自分の居場所を喪失した夢や「ものかげ」の中のオバケの世界なのである。

それ以外の表現のしようがなかったのである。そして同時にまた、「何か」を表現せざるを得なかったのである。現実から自分が失われて消えて行く。だれにも気づかれることなく忘れられて行く。こんな恐ろしいことが他にあるものか。

そうした恐ろしさを夢の中のオバケが表現しているのである。オバケ自身は全く致し方なく、やむにやまれずに、いやいやシブシブ、まことに不本意ながら出て来ざるを得なかったのである。

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2018-0908-0913