index< 日誌 < j生理的情緒< 24c-39「別世界の自分」p4 |
だからまた、そうした無意識の記憶とでもいったものが、何かの弾みでふっと肉体表面に踊り出てくることがある。何の脈絡も兆候も関係もなしにである。何かの得体の知れない記憶のカケラみたいなものが、ふーっと頭の中を通り過ぎて行くのである。 その後は、捉えどころないボヤけた何かの印象だけが、頭の中に残像としてしばらくの間だけ残っているのである。これは多分、何かの象徴や印しであって、そして自分を何かしらの行動へといざなうサインなのである。 これは何かの衝動であって、本能がイメージやサインのスイッチとなって踊り出てきているのである。そして、こうしたことが自分の中にある情緒といったものを切断して、何か別の世界へと自分を導いて行こうとするのである。 |